Gallery  -Archives of ​Exhibition

​個展 寡黙なシグナル

2021年11月1日(月)~6日(土)

GALLERY b. TOKYO​ (東京)

コロナ以前、制作の起因になるものは、旅先でのリサーチで見聞きしてきたものがほとんどでした。この数年は特に北へ南へと、それぞれの土地の霊場や墓地や慰霊碑などをよく見に行っていました。コロナ以降は遠出ができなくなってしまったので、それまで遠くの地で見聞きしてきたもの達のことを、イメージの中で改めて想い考えることの多い日々となりました。

 

思えばずっと、死者や精霊のようなもの達は、遠い所からコロナと日常に騒然としている私たちに、ただ淡々と静かに、何も言わないシグナル(眼差し)を送り続けていました。死者とは本来、ひたすらに沈黙している存在だからです。

私は今、都会の自宅から動けない状態下でも、思考の中で彼らの居る所に行って、こちらに寡黙なシグナルを送る彼らの姿を想像し続けました。 行きたい行きたいと思いながらも、会えない彼らを想像する日々は、意外にも豊かで楽しかったのかもしれません。描けば彼らの断片を感じられ、出会うことができるので、自分が絵を描く人間で良かったなと心底感じました。

 

彼らの姿をこうして描くことが、私から彼らへ向けて送るシグ ナルです。

​主な展示作品の情報は、Galleryページ-2021をご覧ください。